Winnyによる著作物侵害被害額は約100億円、ACCSとJASRACが算出 Winnyユーザーは21万以上、著作権侵害行為後を絶たず 

 ま、コンピュータソフトウェア著作権協会ACCS)と、日本音楽著作権協会JASRAC)が独自に実態調査したようですが、こんな結果が出てます
 …ということは、どういうことなんだろうと気になりまして、よせば良いのに調べて計算してみましたw

 まずは、周りの人間で何人くらいWinnyユーザーがいることになるのか?ということ
 んで、まずは総務省の人口推計を見に行ってみました
平成16年10月1日現在推計人口
 ココの資料によると、日本の総人口推計は平成16年10月1日時点で1億2768万7千人
 Winnyユーザーは21万以上という表記なので単純に21万人の利用者とすると総人口対比で0.16%強
 更に考えてみるに、おそらくパソコンでネットを使用していると(あくまで個人的に)思える年齢層は、10代前半から60代後半までかな…と
 んで、平成16年10月の10歳〜69歳の人口推計は、9848万人なので、その中の0.21%強がWinnyユーザー
 ただ、この6時間でのWinny使用者数なので、(そんなことはないでしょうが)単純計算で4倍としてみると、対総人口比で0.66%弱、対10〜69歳のネット利用(予測)者数比で0.85%強Winnyユーザーとなるわけです…

 この時点で、どうなのかなぁと思っちゃいますけどね…
 更に、分野別の被害額も載ってるんで(よせばいいのに)こっちもちょこっと計算してみると…
 1タイトルごとの被害額は、
 ゲームソフト・4385円、ビジネスソフト・3197円、アニメーション・9556円、コミック・441円、音楽・722円となりました(小数点以下端数は切り上げ)
 これもねぇ…
 ①音楽はファイルによって1曲であったり、アルバム全曲が圧縮して入っていたりするケースがあるため、1ファイル当たりJASRAC管理楽曲を7曲と想定。月額使用料換算で算出
 ②そのほかのファイルについては圧縮ファイルの中もすべて調査し、平均価格から被害額を算出
という方法をとられたようですが、算出方法自体が自分から言うと変(怒られるかなw)

 まず、ビジネスソフトって結構高いでしょ…こんな値段ではウィルス対策ソフトとか比較的安価なものしか買えないでしょ…
 ま、そういうのだけ出回ってるって可能性もありますけどね…

 んで、次アニメーション…9556円?一般的なDVDの売価より高いじゃんw
 1万円以上するDVDってあんまりないような気がします
 放送権料とかも入ってるのかなぁ…どうなんでしょ?
 
 ま、ゲームソフト・コミック・音楽に関しては一瞬妥当かなとも思いましたが、よくよく考えるとこれらのものは自分も良くいく中古ショップさんで新品状態に近いものが売られてるんですよね…
 ということは、新品の市販価格を基準にしてるんでしょうね〜
 そうなると、1タイトル722円の音楽ファイルは7曲入っているという考え方からすると1曲103円強となり、MP3の1曲ごとの売価に近づきますな…
 そういう考え方なら納得かな?
 コミックの441円も単行本1冊の値段に近いしねw
 そうなるとゲームは若干安い気がするけど、ハードごとに価格も違うだろうからそうなるのかな?

 何はともあれ、計算上およそ10人に1人はWinnyを使用してるって計算になるんですけど…

 新品売価のみで考えるのは数字のマジックやなぁと思いましたね〜
 だってさ、このWinnyを使用してる人たちが、Winnyなどを使用しなくなったからといって、全員が購入するわけないと思うんですよね…
 著作権の被害とか、頒布権の被害とか言う意味では当てはまるのかな?
 何にしても微妙な所…

 ダウンロード、海賊版は禁止 政府、著作権法改正を検討って最近の記事もありますが、それもちょっとどうかな…と
(−−;
 
 著作権規制は厳しければ良いってものではないという栗原潔 氏のコラムに自分の言いたいことはほとんど書いてあるので一読をお勧めします