オウム・松本被告の死刑確定

 オウム・松本被告の死刑確定 最高裁が特別抗告棄却ってニュース見ました。
 この一連の事件に関して、自分は、全く関係なかったのですが、数年前に一緒に働いていた男性が、上九一色村(当時)の強行突入の際入っていった警官隊の中にいた人物で、彼のすぐ近くの人間が松本智津夫麻原彰晃)死刑囚を発見したという話を聞いて以来、大きな事件の中でも気になる事件となっていました。
 未だ、未発見の3人もいますが、ほとんどの起訴された人間は刑が確定したり、審議中であったりします。
 この松本死刑囚の死刑の確定は当たり前だと思われるのですが、弁護団は手続きの不備に関しての部分や、検察の口約束の部分で、ごたごた言っているようです。
 この部分だけ聞いていると、弁護団の考えは何なのかとわからなくなってしまいます。
 松本死刑囚のことは置いといて、自分たちが悪者になりたくないような感じさえ受けてしまいます。ちょっと違う気がします…。
 個人的な意見ですが、日本の法律は、根底に2つの流れがあると思います。
 ひとつは、罪を犯した者を罰する(当たり前ですね…)
 もうひとつは、罪を犯した者の更正が可能かどうか、ということです。
 2番目の考え方は、人間の【性善説】に基づいた考え方ですよね。
 『どんな悪いことをした人間でも、生い立ちや環境、そのときの状況で【突発的に】犯罪を犯してしまう場合もありうる。人間、生まれながらにして悪い人はいないから、その犯罪を犯した人間が、どの程度の罰で更正できるのか?』 
 こんな感じでしょうか…?
 更正できる人間もいるでしょうし、その数はきっと多いはずです。更正してまじめに働いている人間もたくさんいます。
 でもね、ハムラビ法典ではないですが、この場合、どうあがいても死刑で決まりですよ。
 多くの人間を、無差別に、または特定の人間を、自分(自分たち)のエゴで殺傷しておいて、更正も何もあったもんじゃないと思います。
 看病に疲れて、借金に負われて、精神的に追い詰められて、ってわけじゃないでしょ?
 計画的に、組織的にやったんですし、その首謀者ですよ…。
 これは、死刑で当然です。
 もし、これが、無期懲役になったとしたら、最悪13〜15年で一般生活に戻ることも可能なわけですよ。なんたって【無期】ですからね…。
 そんな結果だったとしたら、亡くなった方々はうかばれません。でも、今回の結果は、経緯はどうあれ死刑。
 最低限の結果は出せたんじゃないでしょうか…最高裁4裁判官の全員一致での結論ということも、異例ではあってもアリでしょう。
 ただ、穿った見方をしてしまえば、この裁判の結果を、最高裁自身で出したくなかったのかもしれません。何せ、医者によっては精神に異常をきたしているといってる人もいるわけですし、ここで、もう一度精神鑑定をして思った結果が出せなかったら、死刑にできませんもんね…。
 そうでないことを日本の司法のために祈ります。
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