ご参考までに…

 
 ここでも何度か触れていますが、自分は重度のアトピー性皮膚炎でした
 でしたと表記したのは多少理由がありまして、現在症状がひどく出ている箇所は、両手の甲と顔なんですね
 それ以外の箇所は、一般の方々と変わらないくらいまで改善されました
 以前は、頭の先からつめの先まで…これは比喩的表現で、さすがにつめまでは出ませんでしたが、それくらい全身に症状が出てました

 今のところ、アトピー性皮膚炎に関して、自分は完治は無いと思っています
 生涯付き合っていく病気だと思ってもいるんです
 いくら見た目が良くなって安定していても、いつまた症状が復活するかわからないですしね
 3歳くらいから小児性アトピーと付き合い、21歳ごろ成人性アトピーを発症した自分にとっては、15〜21歳位の数年間はすばらしい日々でした
 それ以降、悪くなったり良くなったりしながら成人性アトピーと付き合ってきています

 一時、その関連でカポジ性水痘症なるヘルペス起因の病気も発症し、入院していたこともありました
 その時に、内服薬・塗布薬・レーザー・赤外線等など様々な治療も重ねましたが、当時の医師はさじを投げました


 その後、とある地元の会社に入ったのがひとつのきっかけでした

 その当時の社長に、アトピーの治験薬の開発会社を紹介していただき、県外の製薬会社さんから無償でとある薬を頂いておりました
 その後、いろいろ経緯があって、製薬会社さんから直接薬を受け取ることができなくなりましたが、その会社の紹介で、とある(やはり)県外の皮膚科を紹介していただき、そこに年4回ほど通院し、ほぼ同じ薬を毎月郵便で送っていただいてたんです

 そのおかげで、先述の手の甲と顔以外の箇所は、「普通」になることができました
 とはいえ、治療の途中で痒疹(ようしん)が発症したりしましたし、現在でも普通の方々に比べれば、肌の乾燥しやすさとかは差があるんでしょうけどね…
 でも、お見せできないのが残念なほど改善されているのは事実です
 順調に治験が進んでいれば、もうそろそろ薬の市販もしくは処方がされるようになるかと思います
 もしかしたら、もうでているかもしれませんね

 そのような薬に出会わせてくださった、当時の社長には本当に感謝しています
 ただ、諸々の経緯があり、その会社をこの春、退職しました
 約10年勤めましたし、社長も現在会長となられましたので、一区切りついたとも思っています


 さて、その薬を送って頂くためには、保険がらみの問題もあり、仕事を辞めた現在入手がかなり困難になっていました

 薬局で売っている塗布薬などを使用してどうにかしのごうとしていたんですが、なかなか難しい…
(−−;

 仕事を辞めたおかげで、仕事上のストレスからは解放され、一時とても良くなってはいたんですが、近い問題では収入の問題、中期的な問題では再就職の問題、長期的な問題では今後の生き方など、時間がある分考えることもできてしまい、違った意味でのストレスを感じるようになったわけです
(^^;


 最近までの自分の(顔と手の甲の)症状は、

 0.いままで車通勤だったのが、自転車での行き来になる(近かったのと、駐車場の問題のため)
 1.より日光にさらされるようになった為、肌の乾燥が今までより急速に進み、魚の鱗のように乾燥するようになる
 2.鱗のようになった皮膚が神経を刺激して痒み(痛痒さ)を生む
 3.起きている時はある程度我慢していても、無意識に、もしくは寝ている時に掻いてしまう
 4.皮膚自体が鱗状態で乾燥しているの為に、表皮がセルごとに(ブロックごとに)はがれてしまう
 5.新たな傷口が出来上がる
 6.2.に戻る

 この悪循環を繰り返していたわけです

 また、以前は仕事の環境的に、こまめな水分補給ができていたのですが、現在の講習では、講習中に水分を補給することができないので、乾燥に拍車がかかっていたのも原因のひとつかもしれません
 また、ステロイド系の軟膏を使用した際に、日光による日照アレルギーも併発したのかもしれません
 一部やけどのようにもなりましたからね…


 今後のことを考えると、せめて再就職の試験・面接時に、面接官にいやな顔をされない程度には症状を改善させたい
 そのためにはどうしたらいいか…そう思っていたわけです


 ひどい状況(やけどのような糜爛状態や、乾燥時に掻いて傷だらけの状態)で、ステロイド系以外のほかの薬を試すことは怖くてできませんが、今回夜に掻いてできたほとんどの傷口が治ったり、かさぶたになったのを確認した際に、前々から考えていた方策を採ってみました


 肌の乾燥が主な原因なのですから、そこを改善すれば体のほかの部分くらいまでには症状が緩和されるはず
 それには、肌質を変える内側からの方策も、腸内状態の改善や、ビタミンAなどをより摂取するよう心がけるなど、あるにはあるのですが、時間がかかりすぎる


 では、この夏中に、生活パターンを変えずに肌質の向上をする方法はないのか…

 まず思い浮かんだのは保湿用の軟膏でした
 薬局にて手に入れてきたものは、保湿と同時に血行促進の効能もあり、保湿には効果があったようですが、血行促進による痒さのため掻いてしまい、結局症状は悪化しました


 次にかさぶたになったのを確認して、試したのは化粧水でした
 えっ!?と思われる方もいらっしゃると思いますが、女性の方々の多くが使っているアレです

 思いっきり難く言えば、お化粧という、決して肌には良くはないものを施さざるを得ない社会的風潮の中、肌に日々ストレスを与えつつ苦労されている女性の方々の肌をケアしているやつです

 医薬品・医薬部外品の区分けだけでなく、メーカー・効用などの区分けもあり、本当にいろいろなものがありますが、今回の自分の目的は肌の保湿と肌質の改善だったので、この商品を選んでみました

肌ヂカラプラス さっぱり化粧水 150ml

肌ヂカラプラス さっぱり化粧水 150ml

 近くのスーパーの化粧品コーナーにあり、購入しやすかったのと、1000円前後という値段の手ごろさに惹かれたのが要因ですね
 軟膏などは、5gとか10gでそれぐらいの価格がしてしまいますから…

 そんなわけで使ってみたところ、思った以上の効果が発揮されました
 最初は、目に見えないくらいの微細な傷口や、かさぶたから滲みてしまい、痛かったのですが、最初だけ軟膏と併用し、傷口を閉じさせ、使い始めて1週間くらいの現在では見た目がかなり改善されています

 ほんの少しの分量をのばして使う感じです
 多分、普通の女性の方々が化粧水をつけているのと変わらないと思います
 たくさんつければよいというものでもないし、一日で結果が出るような魔法の薬なんてないわけですしね
(^^;
 
 ただ、今まで手を出していなかったタイプのものということを考えると、たまたま、今だけということもありえます
 でも、永続的な効用はもともと期待していませんし、少しでも自分にあったものを複数種類知っておくことで、今後の症状悪化時に対応しやすい状況を自分で作ることができるのはうれしい限りです。

 顔の皮膚は、ほぼ正常化してます
 あとは、手の甲ですが、状況はかなり改善されています
 ただ、未だに以前のかさぶた部分もありますので、最短来週末くらいまでは様子見ですね〜

 人の皮膚は、私の記憶が確かなら、入れ替わるのに2週間ほどかかるはずですから…

 その間にも、おそらく寝ている間に手加減なく掻くこともあるでしょうし、7月いっぱいはかかるかもしれません

 とりあえず、8月頭には人前で肌の状態を気にしないですむようになれればと期待しています

 
 さて、重要なことですが、この化粧水を使用した方法、およびこの化粧水を使用したことは、現在乾燥型の症状が発症している私自身が自分で考え、自己責任で行ったことです
 決して、この商品やこの方法を強制するわけでも、推奨するわけでもありません
 糜爛型の症状に効くとは思えませんし、使用したらかなり痛いですからお勧めできないですし…
 それに、中にはこの方法で悪化してしまう方もいらっしゃるかもしれません

 たとえばステロイド系の薬を使用して、顔のアトピー性皮膚炎はそこそこ良くなったが、顔にできていたニキビはひどくなってしまい結果として状況が悪化した…などということもありますしね
(−−;


 アトピー性皮膚炎は、患者個々人によって同一症状でも投薬などの方法が違います
 まったく同じ方法で治る皮膚炎はアトピー性皮膚炎ではなく別の名前を持っている皮膚炎でしょう

 その上で、患者ごとに治療をしていらっしゃる医師の方々、また、苦労している自分を含めた患者の皆さんは大変な労力をこの病気のために費やしていると思います
 だから、基本はかかりつけの病院・医師を信じ、その先生の治療方針に従う、もしくは、その先生としっかり話し合って、納得いく方策を採るという方法が当たり前ですし、最良のものと考えます

 ただ、本当にごく一部、わかりもしないのに知った顔をして論文を書いたり、書籍を販売している輩がいることも事実 
 そのせいで症状が悪化したりした方もいらっしゃることでしょう

 その事を身をもって知っているからこそ、ただの一患者の一人が、自己責任で自分自身を実験台として思いついた方法を試したところ、自分にとっては思ったより良い効果が出たので紹介をさせていただいた次第です


 もし、試してみようかな…と思われる方がいらっしゃったら、手の甲などの比較的強い皮膚の部分や、目に見えない部分の症状の出ていない部分、もしくは、患部のほんの少しのエリアのみ最初は試してみてはいかがでしょうか?

 個人の体に対する影響はわかりませんから、もしも、新しい塗布形のものを使用する際に悪影響が出るとして、その悪化する状況を最小限に留めること…これは、私自身が、自分を実験台にする際の心がけのひとつです
 塗布するものの内容物に対するアレルゲン検査のような段階を経ることも重要だと思います
 何回か自分自身失敗して感じた部分です
(^^;

 あくまでここで採り上げたのは、「あそこの温泉が良かったよ〜」とか、「あそこの水は良かった」などの方策の類と考えていただければ幸いです


 ご参考までに…